第17回
こんにちは、【わいんの和】です。
前回に引き続き、『ラベルに特徴があるワイン』から今回ご紹介するのは、「シャトー カロン セギュール」格付け第3級のシャトーです。
シャトーの歴史は古く12世紀にはすでにワインを生産していた記録が残っています。
18世紀頃になると、セギュール男爵が所有者となりシャトーは最盛期を迎えます。
お気付きの様にシャトー名はここから、「カロン セギュール」になりました。
そしてこのセギュール男爵は、当時あの1級シャトーを2か所「ラトゥール」と「ラフィット・ロートシルト」も有していましたが、【私の心はいつもカロンにあり】と特別に愛情を注いでいたようです。
その愛情から『♡ハートマーク』をデザインしたラベルが登場します。
もちろん、味わいも素晴らしいワインですが、このラベルのお蔭で毎年、バレンタインにワイン好きの方へのプレゼントとして定着しています。
続いて、サンジュリアン村の格付け第4級「シャトー ベイシュヴェル」のラベルも特徴があり、帆船が風を受けて川を進む様子が描かれています。
これは、当時のオーナーがフランス海軍大提督(海軍のトップ)ヴァレット公爵だった為、シャトーの前の運河を通過する時には、提督に敬意を示す意味で帆を下げた通過した様子がラベルのデザインになりました。
またその時にフランス語で帆を下げよ!(バッセ ヴォワール!)と叫んだ事がベイシュヴェルの名前の語源になったとも言われています。
次回は、ボルドーで格付けワインの他にも決して忘れてはいけない偉大なワインをご紹介します。