食つな

【わいんの和】⑯

2020年8月2日

こんにちは、【わいんの和】です。

 

引き続きボルドーの格付けワインの話です。

ボルドー地方、メドック地区、ポイヤック村から格付け第2級。

2つの「ピション ロングヴィル」が存在します。

シャトー・ピション・ロングヴィル・バロンと、

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド。

 

複雑な長い名前のシャトーなので、省略させて頂き

『ロングヴィル・バロン』と『コンテス・ド・ラランド』と呼ばせて頂きます。

 

元々は1つのシャトーでしたが、最初のオーナーのロングヴィル男爵

「バロン・ド・ロングヴィル」が亡くなると、長男と次女にシャトーが相続されます。

長男は「ロングヴィル・バロン」を名乗り、次女はアンリ・ラランド王に嫁ぎます。

次女の財産として相続したブドウ畑もラランド王の持ち物となり

『ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド』が誕生しました。

 

勿論、どちらも2級の筆頭として素晴らしいワインを作るシャトーです。

特にロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの方は、第14回でもご紹介しました、

1級シャトーこだわりの作り手「シャトー ラトゥール」に隣接し、

エレガントでバランスの良いワインを産出しています。

 

シャトー名が途中まで同じ所は、メドック内だけで数か所あり、

格付け第2級シャトーでは、マルゴー村の「ローザン・セグラ」「ローザン・ガシー」

第5級シャトーでは、ポイヤック村の「グランピュイ ラコスト」「グランピュイ デュカス」

同じく「ランシュ バージュ」「ランシュ ムーサ」など。

いずれも長い歴史の中、相続などで分割され、様々な理由により2つに分かれました。分割されてからも、どのシャトーも素晴らしいワインを作り続けています。

 

次回は、格付第3級。サンテステーフ村で産出され、

ラベルに特徴があることから、世界的に認知度も高いワインをご紹介します。

また、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、

ある理由により特に2月頃から売上(需要)が高くなる

『特徴あるラベルのワイン』を取り上げます。