こんにちは、【わいんの和】です。
引き続きボルドーの格付けワインの話です。
ボルドー地方、メドック地区、ポイヤック村から格付け第2級。
2つの「ピション ロングヴィル」が存在します。
シャトー・ピション・ロングヴィル・バロンと、
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド。
複雑な長い名前のシャトーなので、省略させて頂き
『ロングヴィル・バロン』と『コンテス・ド・ラランド』と呼ばせて頂きます。
元々は1つのシャトーでしたが、最初のオーナーのロングヴィル男爵
「バロン・ド・ロングヴィル」が亡くなると、長男と次女にシャトーが相続されます。
長男は「ロングヴィル・バロン」を名乗り、次女はアンリ・ラランド王に嫁ぎます。
次女の財産として相続したブドウ畑もラランド王の持ち物となり
『ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド』が誕生しました。
勿論、どちらも2級の筆頭として素晴らしいワインを作るシャトーです。
特にロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの方は、第14回でもご紹介しました、
1級シャトーこだわりの作り手「シャトー ラトゥール」に隣接し、
エレガントでバランスの良いワインを産出しています。
シャトー名が途中まで同じ所は、メドック内だけで数か所あり、
格付け第2級シャトーでは、マルゴー村の「ローザン・セグラ」「ローザン・ガシー」
第5級シャトーでは、ポイヤック村の「グランピュイ ラコスト」「グランピュイ デュカス」
同じく「ランシュ バージュ」「ランシュ ムーサ」など。
いずれも長い歴史の中、相続などで分割され、様々な理由により2つに分かれました。分割されてからも、どのシャトーも素晴らしいワインを作り続けています。
次回は、格付第3級。サンテステーフ村で産出され、
ラベルに特徴があることから、世界的に認知度も高いワインをご紹介します。
また、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
ある理由により特に2月頃から売上(需要)が高くなる
『特徴あるラベルのワイン』を取り上げます。