食つな

【わいんの和】⑬

2020年6月12日

こんにちは、【わいんの和】です。

 

まずは格付け第2級ワインの筆頭であり、【スーパーセカンド】と呼ばれる

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ。

ラベルには立派なライオンが座った像があしらわれた「門」が印象的で、

格付けが見直されれば、必ず1級に昇格するワインとも言われています。

また、【レオヴィル】を名乗るワインはボルドーには3か所あり、

すべてが第2級の格付けを持ち評価も高いものばかりです。

「レオヴィル3兄弟」と呼ばれて名声を得ています。

最初に紹介した、

「レオヴィル・ラス・カーズ」を筆頭に

「レオヴィル・ポワフェレ」

「レオヴィル・バルトン」

の3つのレオヴィルは、

元々は1つの畑が分家して今に至っています。

3つの畑の中でも

 

「レオヴィル・ラス・カーズ」

一番大きく、あのシャトー・ラ・トゥールの畑と隣接する、絶好の位置にあります。今では所有者(オーナー)が変わり、名前だけがそれぞれ残っています。

 

「レオヴィル・ポワフェレ」

当初は、3つの畑中で一番評価が低くされていましたが、最近新樽使用比率を上げ、

有名コンサルタントの指導などで品質向上が目覚ましく、ワイン業界の評価はラス・カーズより上になってきています。

 

「レオヴィル・バルトン」

非常に薫り高くバランスが良く、早くから楽しめて熟成もします。

また、コストパフォーマンスも良く、ボルドーワインファンからは人気があるワインです。

 

先に説明したようにボルドーの中でも各村で特徴が大きく分かれます。

今回のレオヴィル3兄弟はすべて【サンジュリアン村】で産出されるワインです。

このサンジュリアン村には

第3級に格付けされている「シャトー ラグランジュ」があります。

 

ラグランジュも非常に歴史があるシャトーですが、色々なオーナーの変更、世界大恐慌などがあり、品質は低下する一方でしたが、1983年に欧米以外の企業で初めて経営に参画

した日本のサントリーが改革を行い、現在は見事にその名声を復活させています。

 

次回は、サンジュリアン村にも劣らないメドックの銘醸地

【ポイヤック村】のワインに触れていきます。